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忍者Lv.2

修行中

永続的修行中忍者

中華料理屋フットサル

とんとんとんとん、、、、

 

とんとんとんとん、、、、

 

とんとんとんとん、、、、

 

 

機械のように定期的な音が、長いこと成り続けている。

 

 

どれくらい時がたっただろうか。

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、じゅっ!っと音がして

 

 

次の瞬間に、しゅわ〜じゅわ〜

 

 

という羽振りの効いた音に変わる。

 

黒ぶち眼鏡の奥の瞳を閉じ、鼻孔を広げては

その場の空気を吸い込む。

 

鼻の奥に、濃厚な香りが漂う。

 

ネクタイを緩めたサラリーマン風の男がひとり。

香りを鼻の奥に残しながら、男は満足そうに、ゆっくりと瞳を開ける。

 

世界が、パッといっぺんに

明るくなった。

 

 

 

 

男は視線を修正し直す。

目の前には、白い割烹着を伊達に着こなす男が居る。

彼の手の皺は、長い歴史を連想させるようだ。

 

その手が持つ、黒いふち、黒いフライパン。

中で揺れるネギ。辛くて上手そうな赤みを帯びたソースが

黒いフライパンの中で、気ままに踊る。

 

白い湯気と煙が混じり、男の下から

龍のように、舞い上がる。

 

もうもうと、もうもうと。

 

 

 

数分後、黒ふち眼鏡のサラリーマン風の男は

煙をあげて熟した、豚ネギ定食を

それはうまそうに平らげて、最後に水を一気に飲み干していった。

 

 

一瞥した皺の手を持つ男は、厨房の中で

一瞬、力を緩めるように、笑った。

「ありがとさん」

 

言葉を背に受け、サラリーマン風の男はネクタイを締め直し、

外に繰り出していく。

 

 

 

夕闇に迎えられると、厨房の男は

姿を変える。

 

手際よく、そう広くない店内を

整理整頓していく。

 

TVからニュース、ニュースからバラエティ番組へと

時間とともに流れるように、景色を変えていく。

 

 

数分後、男はジャージ姿で店内の

適当な場所に降りたつ。

 

大きなバックパックに荷物をがさごさと詰め込む。

 

厨房で煙をあげていた時の顔とは、また違う種類のさまをしている。

 

ひと仕事終えた男の顔、、、

 

それにしても、その顔には未練のような

これからの戦いに備えるかのような風を醸し出していた。

 

 

荷物を背負い込むと、歩き出す。

外は、紺色で塗りたくったように、もう夜だ。

 

 

 

歩いて数分の駐車場に、停めてある車に乗り込む。

 

 

 

夜風をきって走るミニバン。

 

 

 

 

30分くらいだろうか。

ラジオ中継を、なんとなしに流して、無言で走る男

 

 

 

ミニバンを停める。

 

 

紺色の夜に、点点と白い光が

灯っている。

 

風に混じる快活な

かけ声が響いて行く。。

 

しばらく歩くと

 

暗闇を照らす白い光のもとに、ぶあっと

緑が海のように広がった。

 

 

緑の海に足を踏み入れる。

さくっと緑が重なって音がした。

 

 

快活な声と男も、交わり

やがて先ほどの厨房とは

 

別の居場所に、溶け込んで行った。

 

彼は中華料理屋で料理人をしながら、辞めては始めてを繰り返し

紆余曲折、年月を積み重ねてきた

 

れっきとした

マチュアフットボーラーだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中華料理屋×フットボーラー

 コンセプト、イメージウェア

 

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Alternative Football

フットボールを楽しむ心。

 

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